電車の中で

7月16日(月)海の日、私用で岡崎まで出かけました。

岡崎という場所は初めてで、スマホで乗り継ぎ検索しながら行きました。

名古屋から特急に乗ったときのことです。

同じ特急電車でも、指定だと乗車券の他に360円必要で、自由席の一般車両なら乗車券だけで乗れます、と言われたので、一応指定席を購入しました。待ち時間も十分余裕がありました。ホームでは、次から次へと入っては出ていく電車を見ながら、いよいよ電車に乗りました。指定席に座り、2つ目の駅を出た頃、乗車券の確認をする車掌さんが回ってきました。同じ車両の先頭座席に座っていたカップルと車掌さんが話している様子が気になり、見ていると、どうやらそのカップルはおそらく中国語を話す方たちでした。車掌さんは一生懸命話をしていますが、なかなか通じませんでした。そこで、その中国人らしきカップルの女性が取り出したのがスマホ。女性がそのスマホに話しかけると、中国語が日本語になって音声が聞こえてきました。その内容に、車掌さんが日本語で答えた内容をスマホに聞かせ、またそれが中国語になって音声が流れました。やりとりの内容は、”この電車は中部国際空港に行きますか?”とか、”この車両は有料なので、後ろの違う車両に行って下さい。”などという一般的な旅行の際に生じる程度の会話でした。

便利になったものですね。乗り換え検索だけではなく、旅行会話くらいなら英語でも中国語でも、他の言語でもスマホがあれば問題ない時代になったのです。じゃあ、英語も話せなくても良さそうですね。はい、確かに、話せなくても困らない時代になりました。しかし、翻訳機に訳してもらえるような内容であれば、大丈夫になっただけで、より専門的なことや人間の複雑な心理、深い思考を表現することは、おそらく100%正確に翻訳機には翻訳できないと思います。なぜならば、どんなに優れた英語力を持った人間でも、どんなに優れた機能の翻訳機でも、絶対にその本人の感じていること全てを完璧にはわかり得ないからです。翻訳機を介してコミュニケーションをとる際に、大切な話であればあるほど、気をつける必要が出てきます。最低限、翻訳機の発する言葉が、果たして自分の言いたいことと合っているかどうか、聞き分ける耳が必要になるでしょう。

と、こんなようなことを考えながら、過去に外国人の人たちと働いていたときにあった色々なことを思い出していたら、いよいよ私の乗車券の確認に車掌さんがやってきました。切符を見せたら、”この電車は岡崎には行きません。全然違う方向に向かってますよ。”と言われ、一瞬で冷めました^^; どうやら乗り間違えたみたいでした(笑)。親切な車掌さんは、丁寧に乗り換えを説明して下さいました。おかげで時間に間に合いました。

今日もまたまた珍道中~。