2025年8月6日(水)
今日も暑い一日でした。80年前の夏は、これほど暑くはなかったでしょうが、原爆が投下された広島の街は火の海と化し、炎に苦しみながら亡くなった犠牲者の方々のことを忘れてはならないですね。
そんな今日、鈴鹿校と津校との共同企画で取り組んでいた千羽鶴が鈴鹿から広島へと旅立ちました。時間は遅くなりましたが、どうしても今日、8月6日に発送をしたかったのです。子どもたちと重ねてきた平和の祈りが無事に広島の平和の塔に届きますように。
朝はヨガの後、ソングタイムで、2曲の歌をみんなで歌って楽しみました。
そして、8月6日の今日、このお話を英語でぜひ聞かせたいと思って準備していました。冒頭の写真にもある、おりつるの旅という絵本の内容を英語に訳して、Ms. Sallyに読み聞かせをしてもらいました。外国人スタッフにも日本の悲しい歴史を知ってもらえる良い機会にもなりました。子どもたちは神妙な面持ちで、お話に聞き入っていました。
英語でもたくさん理解できた部分があったような様子でした。日本語でも難しいお話。英語で聞いて、消化できるまで時間がかかるはずです。時間をかけて、考えるきっかけにしていってもらえたら、それで今日の意味があったというものです。
おりつるの旅で、亡くなったさだこさんの気持ちを思いながら、みんなでおりつるを折りました。
ランチタイムの後は、子どもたちの大好きなUNOをみんなで遊びました。
その後、アクティビティを一つ。
指示に従って、モンスターの顔を描き入れ完成させるというものです。同じ指示でも、それぞれのモンスターはどれも違っていて、とっても面白かったです。モンスターの、鼻が3つと聞いて、どんな鼻がどの位置にどのような大きさであるのかをイメージしても、同じ絵を思い描くことはほとんどないでしょう。でも、これって、日常生活で、自分が思って伝えたことと、相手が受け取ったものが一致していない、というあるあるにつながるのはないかと思いました。モンスターを完成させるだけではなく、他者の描いたものと見比べることで、自分と人との違いを感じる良い機会になったと思いました。
そして次に”What am I?”ゲーム。これが期待以上の盛り上がりでした。ゲームの遊び方も上手になったのは、やはり英語力の向上があるからだと改めて感じました。
2グループに分かれてそれぞれの遊び。
スピーチやリーディング・ライティングの練習。
50羽完成したおりつるをAちゃんが糸に連ねてくれていました。
自由遊びの時間を過ごして
最後はTreasure Raceというボードゲームで大盛り上がり。
朝の原爆のお話で、子どもたちに戦争と平和について考える時間を持ってもらいましたが、実際にはまだまだ年齢的によくわかないことかもしれません。それでも私たち大人にできることをし続けていくことが大切ですね。そして、たとえ今は理解できなくても、今日の午後のように、大笑いをして楽しい時間を過ごすことこそが、子どもたちに大切なことなのだと思います。人間にとって楽しい時間を過ごすことで幸せや平和というものを経験し、その意味を知ることというのが一番に必要なことではないかと思います。色々な経験をして初めて、他者の考えや痛みを理解できるようになるものだと信じています。世界平和を実現する子どもたちの支援をし続けていきたいです。
さて、スクールは、明日8月7日から17日まで夏休みを頂きます。暑い時期ですが、体調に気を付けて元気なこどもたちを、18日月曜日からお待ちしています。私は、今年もまた、海外プログラムの別の企画のための場所を探しに出かけてくる予定です。皆様にご報告できる収穫がありますように。